Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
部屋の正面には、書だなを背景にして、長さ二メートルもありそうな、大きな机がすえてあります。足にいちめんに彫刻のある、茶色にくろずんだ、見たこともないようなりっぱな机です。その表面は、まるで鏡のように光っていて、うしろの書だながありありとうつっているのです。
その机の向こうがわに、みょうな人物が腰をかけて、机の上に顔をふせ、何かしきりと書きものをしています。こちらを向いている頭の毛が、なかば白くなっているのを見ますと、相当の年配の人にちがいありません。むろん、さきほどの怪老人とは、似ても似つかぬりっぱな人物です。身には、西洋の衣とでもいうような、ダブダブした将校マントのようなものを着ています。
泰二君はそれを見ると、ホッと安堵のため息をつきました。こんなりっぱな人ならば、まさか、子どもをひどいめにあわせるようなことはあるまいと感じたからです。そこで、思いきって、声をかけてみました。
「おじさん、おじさんはこの家のご主人ですか。」
書きものをしていた人は、それを聞くと、しずかに顔をあげて、じっと泰二君を見つめたまま、ニヤニヤとみょうな笑い方をしました。