Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
その文字盤があとかたもなく消えさったうえ、時計の針も、心棒も、その奥にあった大きな歯車じかけの機械もすっかりなくなって、塔の屋根の下は見とおしのガランドウになっていたのです。
犯人はあいつにきまっています。あの時計きちがいの怪物でなくて、だれがこんな物ずきなまねをするものですか。この世のありとあらゆる時計を盗まないでは、しょうちしない、あの青銅のばけもののしわざにちがいありません。
この珍妙な事件は、大きな新聞記事になって、たちまち東京中の人に知れわたりました。すると、またしてもさまざまの不思議なうわさが、あちこちに立ちはじめたのです。
「事件の二三日前からね、毎日、日のくれじぶんに、あの銅像のばけものみたいな機械人間が、時計塔の上に、つっ立って、ニヤニヤ笑っていたというんだよ。近所の農家の若いものがハッキリそれを見ているんだ。」
「ほんとうかい。じゃあ、なぜそれを家の人にいってやらなかったんだ。警察へ知らせなかったんだ。」
「駐在所のお巡りさんに知らせたけれど、まぼろしでも見たんだろうといって相手にしてくれなかったそうだ。時計塔の文字盤の前に、銅像みたいなやつがつっ立っているなんて、ちょっとほんきにできないからね。