Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate

Aozora Bunko

地上へ出るのに、なぜ、こんな穴の中へおりなければならないのでしょう。それがあんなおそろしいしかけとは、すこしも知らないのですから、小林君はふしぎに思いました。しかし、そのほかに進む道がないとすれば、ふしぎでもなんでも、穴の中へおりるほかはありません。

三人は手を引きあうようにして、泣きだしそうになっている雪子ちゃんを、いたわりながら、マッチの光で見おぼえておいた、石のだんだんをおりて行きました。

穴の底につくと、またマッチをすりましたが、見ればそのコンクリートの穴の底には、水がいちめんにたまっていて、歩くとピチャピチャと音がします。それに、コンクリートのかべも、シットリと水にぬれたような色をしています。地の底のことですから、どこからともなく、水がしたたっているのでしょう。

三人は、べつにふしんもいだかず、むこうがわのかべの、人間がひとりやっと通れるほどの穴を、くぐりぬけて、外へ出ました。そして、そこで、またマッチをすって見ますと、外へ出たと思ったのに、そこも同じようなせまい穴であることがわかりました。

それは、さしわたし一メートル半ぐらいの丸い穴で、マッチの光では見とどけられないほど、ズッと上のほうまで、筒のようになっているのです。