Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
機関に故障でもおこったのか、よろめくような走りかたをはじめたのです。遠くきこえてくるエンジンの響きも、調子がくるっています。
しかし、二十面相としては、何がなんでも、逃げおおせなければなりません。ボートの上の青銅の魔人は、手をふり、足をふんで、もっと早く、もっと早くと、機関手にどなりつけているようすです。
しかし、ついに最期が来ました。
ダダーンと、爆弾が投下されたような、おそろしい水けむり。耳をろうする爆発音。ムクムクとあがる黒煙の中にチロチロうごくヘビの舌のような火焔、そこに一瞬間火につつまれた不動明王のような青銅の魔人の、ものおそろしい姿が、チラチラとながめられました。
やがて、煙のうすれた海面には、モーターボートの影も形も見えませんでした。
これが青銅の魔人、すなわち怪人二十面相の、ひさんな最期でした。警察のランチは、ただちに現場に近づいて、人命救助につとめたことは、いうまでもありませんが、ボートの乗組員はひとりとして生きのこったものはなく、中にも青銅のよろいを着た二十面相の死体は、いくらさがしても、発見することができませんでした。あのよろいの重さのため、海中にしずんだまま、浮きあがることができなかったのかも知れません。