Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
わしの想像がまちがっていなければ、この中から、とんでもないものがとびだしてくるはずじゃ。」いいも終わらず、殿村の右手が宙におどって、金づちの先が弾丸のように、石膏像にぶっつかっていきました。
一うち、二うち、三うち、……たちまち石膏像は、大きな音をたてて、こなごなにくずれていきます。すると、石膏の内部のうつろの中に、何かみょうなものが見えはじめました。人間の頭です。白い布でさるぐつわをはめられている、青ざめた少年の顔です。
「おお?」相川技師長の口からおどろきの声がもれました。殿村はかまわず金づちをふるいつづけ、とうとう石膏像を、あとかたもなく、たたきこわしてしまいました。
その中には、さるぐつわをはめられ、からだじゅうをぐるぐる巻きにしばられた、ひとりのねまき姿の少年がうずくまっていたのですが、像がこわれてささえるものがなくなったものですから、フラフラと台の上からころがり落ちて床にたおれてしまったのです。
「泰二! おまえ泰二じゃないか。」相川技師長はさけびながら、そのそばにかけよって、たおれている少年をだきおこしました。それはまぎれもなく、技師長の愛児相川泰二君でした。