Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わらわのはんせいがい

妾の半生涯

福田 英子

Leggi 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) di 福田 英子 (ふくだひでこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 64.051 caratteri · 122 schermate

Aozora Bunko

四 磯山の失踪

かかる会合に加わりし事なき身の如何にしてよからんかとただ恐縮の外はなかりき。さるにても、同志は如何様の余裕ありて、かくは豪奢を尽すにかあらん、ここぞ詰問の試みどころと、葉石氏に向かい今日の宴会は妾ほとほとその心を得ず、磯山氏よりの急使を受けて、定めて重要事件の打ち合せなるべしと思い測れるには似もやらず、痴呆の振舞、目にするだに汚らわし、アア日頃頼みをかけし人々さえかくの如し、他の血気の壮士らが、遊廓通いの外に余念なきこそ道理なれ、さりとては歎かわしさの極みなるかな。かかる席に列なりては、口利くだに慚ずかしきものを、いざさらば帰るべしとて、思うままに言い罵り、やおら畳を蹶立てて帰り去りぬ。こはかかる有様を見せしめなば妾の所感如何あらんとて、磯山が好奇にも特に妾を呼びしなりしに、妾の怒り思いの外なりしかば、同志はいうも更なり、絃妓らまでも、衷心大いに愧ずる所あり、一座白け渡りて、そこそこ宴を終りしとぞ。

四 磯山の失踪

それより数日にして爆発物も出来上りたり、いよいよ出立という前の日、磯山の所在分らずなりぬ。しかるにその甥なる田崎某妾に向かいて、ある遊廓に潜めるよし告げければ、妾先ず行きて磯山の在否を問いしに、待合の女将出で来りて、あらずと弁ず。