Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わらわのはんせいがい

妾の半生涯

福田 英子

Leggi 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) di 福田 英子 (ふくだひでこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 64.051 caratteri · 122 schermate

Aozora Bunko

六 於菟女史

得、資金も現に募集の途つきて、ゆくゆくは一大団結を組織するの望みありき。しかるに事は志と齟齬して、富井女史は故郷に帰るの不幸に遇えり。ついでに女史の履歴を述べて見ん。

六 於菟女史

富井於菟女史は播州竜野の人、醤油屋に生れ、一人の兄と一人の妹とあり。幼より学問を好みしかば、商家には要なしと思いながらも、母なる人の丹精して同所の中学校に入れ、やがて業を卒えて後、その地の碩儒に就きて漢学を修め、また岸田俊子女史の名を聞きて、一度その家の学婢たりしかど、同女史より漢学の益を受くる能わざるを知ると共に、女史が中島信行氏と結婚の約成りし際なりしかば、暫時にしてその家を辞し坂崎氏の門に入りて、絵入自由燈新聞社の校正を担当し、独立の歩調を取られき。我が国の女子にして新聞社員たりしは、実に於菟女史を以て嚆矢とすべし。かくて女史は給料の余りを以て同志の婦女を助け、共に坂崎氏の家に同居して学事に勉めしめ、自ら訓導の任に当りぬ。妾の坂崎氏を訪うや、女史と相見て旧知の感あり、遂に姉妹の約をなし生涯相助けんことを誓いつつ、万秘密を厭い善悪ともに互いに相語らうを常とせり。されば妾は朝鮮変乱よりして、東亜の風雲益急なるよしを告げ、この時この際、婦人の身また如何で空しく過すべきやといいけるに、女史も我が当局者の優柔不断を慨き、心私かに決する