Classici giapponesi con furigana
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
Leggi 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) di 福田 英子 (ふくだひでこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 64.051 caratteri · 122 schermate
五 不思議の濡衣
その真心の有りがたさ。この婦人は大阪の生れにて先祖は相当に暮したる人なりしが、親の代に至りて家道俄に衰え、婦人は当地の慣習とて、ある紳士の外妾となりしに、その紳士は太く短こう世を渡らんと心掛くる強盗の兇漢なりしかば、その外妾となれるこの婦人も定めてこの情を知りつらんとの嫌疑を受けつ、既に一年有余の永き日をば徒に未決監に送り来れる者なりとよ。この事情を聞きて、妾は同情の念とどめがたく、典獄の巡回あるごとに、その状を具陳して、婦人のために寃枉を訴えけるに、その効なりしや否やは知らねど、妾が三重県に移りける後、婦人は果して無罪の宣告を受けたりとの吉報を耳にしき。しかるにかくこの婦人と相親しめりし事の、意外にも奇怪千万なる寃罪の因となりて、一時妾と彼女と引き離されし滑稽談あり、当時の監獄の真相を審らかにするの一例ともなるべければ、今その大概を記して、大方の参考に供せん。
五 不思議の濡衣
妾が彼女を愛し、彼女が妾を敬慕せるは上に述べたるが如き事情なり。世には淫猥無頼の婦人多かるに、独り彼女の境遇のいと悲惨なるを憐れむの余り、妾の同情も自然彼女に集中して、宛然親の子に対するが如き有様なりしかど、あたかも同じ年頃の、親子といいがたきは勿論、また兄弟姉妹の間柄とも異なりて、他所目には如何に見えけん、当時妾はひたすらに虚栄