Classici giapponesi con furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Leggi 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) di 小出 楢重 (こいでならしげ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.351 caratteri · 657 schermate
そのことを私は思い出してTさんに話した所、それはさぞいいでしょうといった。丁度Tさんの友人で甚だローマンチックな画家が渡欧するので、君、何も土産はいらない。ただ地中海の赤い石だけを忘れぬように送ってくれといったものだ。
忠実なる画家は、その後忘れずに南仏へ旅した時、村の人々にも訊ねて見たが、指輪にするようなそんな赤い宝石は、昔からこの地方に産しない、誰も皆知らぬといったそうだ。しかも彼はそのざらにある石ころを靴で踏みながら、赤い玉を尋ねて甚だくたびれたという。
ファン相貌メモ
有頂天という、その頂天を離れたるファンの魂は頭上二、三尺の間を上下往来している。超有頂天である。
今や小倉対広島のクライマックスである。彼らの拍手は自身および近隣の魂まで叩き潰しはしないかと思われた。かと思うと天眼をもって闘士の行動をじっと見据える。
(「大阪朝日新聞」昭和五年八月)
真夏の言葉
夏服で神戸を散歩する頃、私はいつも渡欧の途中、上海や香港へのヘルメット姿における上陸を思い浮べる。私自身が船を突堤にすてている旅行者の心となる処に、甚だ軽快な味を感じる。同時にそのあらゆる国の様々の船の美しい煙突が煙を吐いて重なり合っている風景を、ギラギラする陽光の中に見ると、全くこうしてじっと植物の如く地上に動かず立っている事、が