Classici giapponesi con furigana
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
Leggi 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 240.656 caratteri · 478 schermate
水死人はむくみが参るものにしても、あのように肥っておりませなんだ筈、親の目に間違いはござりませぬ」
「でも、書置にまさしくその方伜と書いてあったそうじゃが、それは何と致した」
「なにより不審はそのこと。骸は誰が何と申しましょうとも、見ず知らずの他人でござりますのに、どうしたことやら、書置の文字は紛れもなく伜の手蹟でござりますゆえ、手前共もひと方ならず不審に思うているのでござります」
「女の方はどうぞ? 誰袖とやらの骸は、吉原へ送ったか。それともまだこちらにあるか」
「こちらにござります。何が何やらさッぱり合点参りませぬゆえ、庭先に寝かしたままでござりまするが、それもやはり――」
「人違いじゃと申すか!」
「はッ。なにはともかくと存じまして、さそくに人を飛ばし、三ツ扇屋とやらの主人にもお越しを願うたところ、今しがた駈けつけまして打ちしらべましたばかりでござりまするが、やはり似てもつかぬ別人じゃそうにござります」
「のう! ――まことと致さばなにさまいぶかしい。騒ぎのもとと相成ったその伜はいずれじゃ。源七は行方知れずにでもなっておるか」
「それが実は心配の種でござります。