Classici giapponesi con furigana
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
Leggi 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 240.656 caratteri · 478 schermate
笑止者めがッ。慈悲をかけてつかわすべき筈の領民共を苦しめし罪、お直参の名を恥ずかしめたる不埓の所業の罪、切腹しても足りぬ奴じゃが、早乙女主水之介、同じ八万騎のよしみを以て、涙ある計らいを致して進ぜる。――御老体! 御老体! このまに十一人の可哀そうな女共、早う逃がしておやり下されい」
心得たとばかりに、近侍の者共を槍先一つであしらいあしらい、向うに消えていった老神官を心地よげに見送りながら、主水之介はどっかと、そこの脇息に腰打ちかけると、文庫の中の奉書を取り出して、さらさらと達筆に書きしたためました。
拙者儀、領内の女共を掠めて、不埓の所業仕候段慚愧に堪えず候間、重なるわが罪悔悟のしるしに、出家遁世仏門に帰依致し候条、何とぞ御憐憫を以て、家名家督その他の御計らい、御寛大の御処置に預り度、右謹んで奉願上候。なお家督の儀は舎弟重郎次に御譲り方御計らい下さらばわが家門の面目不過之、併せて奉願上候。
願人 旗本小普請頭 大和田 十郎次
右証人 旗本 早乙女主水之介
大目付御係御中
「どうじゃ。十郎次、よくみい! そちを坊主にさせた仔細これで相解ろう。早う名の下に書判せい」