Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

俺も日本橋に竜宮が在る、と思うたですが。その筈ですだね。鯨に乗って泳ぎ込む程の不思議でのうて、熊がお孝と対座に、稲葉家の長火鉢の前に胡坐組めますまい。

見得は言わねえですぞ。国手の前だ。

死んだ媽は家附きで、俺は北海道へ出稼中、堅気に見込みを付けられて、中ぐらいな身代へ養子に入った身の上だがね。日の丸の旗を立って大船一艘、海産物積んで、乗出いて、一花咲かせる目的でな、小舟町へ商会を開いた当座、比羅代りの附合で、客を呼ぶわ、呼ばれもしたので、一座に河岸の人が多かったでな。土地の芸者も顔が揃うた。二三度、その中に、国手、お前んも因果は遁れぬ、御存じですだ、滝の家の清葉とな、別嬪が居たでねえですか。」

葛木は吃と見る。

「容色はもとより、中年増でも生娘のような、あの、優しい処へ俺目を着けた。一睨、床の間から睨んだら、否応はあるまいわい。ああ、ここが俺膃肭臍の悲しさだ。金になる男のぬくとみにゃ、誰でも帯を解く、と奥州、雄鹿島の海女も、日本橋の芸者も同じ女だと、北海道釧路国の学問だでな。

――吃驚したですだ、お前ん……ただ居りゃ袖も擦合うけれども、手を出すと、富士の山の天辺あたりまで、スーと雲で退かれたで、あっと云うと俺、尻餅を搗いたですが。