Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

三十六

」

「ですから、今度っから、楠の正成で、梅ヶ枝をお呼びなさいよ、……その手水鉢へ、私なら三百円入れてやりたい、とこっちでも思うばかりだから、先方さまでも、お孝がこんな家へ来るもんか、とは言わないわね。……貴方お盃を下さいな、……チョッ口惜いねえ、清葉さんは。……」

三十六

「少々加減が悪くって、内で寝ていた、と云って、黒の紋着の羽織で、清葉が座敷へ。

前後七年ばかりの間、内端に打解けたような、そんな風采をしていたのは初めてかと思う。もっともちょっとひく感冒と、眩暈は持病で、都合に因れば仮託でね――以前、私の朋達が一人、これは馴染が有って、別なある待合へ行った頃――ちょいちょい誘われて出掛けた時分には、のべつに感冒と眩暈で、いくら待っても通って見ても、一度も逢えた事は無かったんだ。もう断念めていた処、その後宴会があって、あるお茶屋へ行くと、その時、しばらく振で顔を見た。何だか、打絶えていた親類に思掛けず出逢ったような可懐い気がしたっけ。それが縁で、……時々、と云っても月に二三度、そのお茶屋で呼ぶとね、三度に二度は来てくれる。

そこの女中頭をしていたんだ、お鹿の女房と云うのは。