Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 58.758 caratteri · 118 schermate

Aozora Bunko

六月十一日

〔欄外に〕永原夫妻来。

六月十一日(月曜)

○エキスペリメンタルに傘を昨夜忘れた。とりに行ったら七時半に来いという。行く。あった。

○午後モストルグへYが見て置いたというヤーシチク〔箱〕を買いに行ったところが無し。Y、肩をふって歩いてクズネツキー・モスト〔古本屋の多い街路名〕の方でカゴ、アディアロ〔掛蒲団〕を見つけ、待たした из〔辻馬車「イズヴォーシック」〕でかえった。

○永原さんのところへ本箱行李一つあずける。ライスカレーを御馳走になる。

○夜十一時半、レーニングラードへ立つ。今度は三等の寝台だ。さっぱりして居て、二段で、天井の下の棚に荷を置く。皆木。車台は鉄。夜更け、すっかり灯をくらくするし、喋る者はないし、静かで眠れた。乗合、前に、いかにも細そりした方のロシア型娘がのって居た。着物の上から、カポート〔婦人用部屋着〕をかぶって、脚をちぢめて寝て居る。

レーニングラード近くなると、景色がモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)辺と違って来た。

風景に水が多くなる。白夜で、明るい。光なく明るい。草が生えている。どこからとなくそれが沼になって草の間に水が見え、やがて川になる。