Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 58.758 caratteri · 118 schermate
七月三日
樹木と水との公園、日光が草の上におどる輝き、夏木立を愛する者はいくら歩いても飽きぬ公園だ。日本にせめて唯一つこのような公園はないものか。大きな池の汀に銀緑色の樫の木が生えて居る。いろいろな緑色の※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)リエーション。
A・トルストイは此処に住んで居る。レーニングラードに居てもいいものは書けそうもない。ここに居たって――
〔欄外に〕
日記をつける。室の窓が開いて居る。七月二日というのにブラウズだけで居られず、上っぱりにどてらを着て居る。暑さが恋し。
鶏が長閑に鳴く。アサカを思い出した。Y、きのうあさかをやはり思い出した由。あさかの暑さ。
七月三日(火曜)晴れたり曇ったり
傘をもって一人で歩きに出かける。一人のときは公園の奥へは入らぬ規則。然し、もう一つの原因は、靴の底がわるくなって、じきぬれる。石の敷いてないところは困る。それもあって、家の角からずっと彼方の道の果に茶色の何か大きな建物が見える。そこまで行って見るつもりで歩く。そばへ行ったら、何の奇もない当り前のドーム〔家〕であった。窓の内で、年をとった女が何かして居る。そこから左右の道の果はもうすっかり田舎だ。