Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 58.758 caratteri · 118 schermate
六月十四日
なかなかうまし。Москва〔モスクワ〕で、金もののいれものに何でも入って来たのにくらべ、こちらは白い、紋のついたしっかりした瀬戸鉢にシチ〔キャベツのスープ〕が入って来て、自分快かった。
我等の窓の向うの城サイでドンが鳴る。
六月十四日(木曜)
風つよし。然し日が出て居る。エルミタージ〔歴史芸術博物館〕へ行ったらもう三時半で駄目。こちらの博物館毎日開けず。一週に三度位。
風はさむいが、折角いい日が出て居る。このままかえってしまうの惜しく、島巡りを思い立ち、Y、地図を出して御者と相談して居る間に自分、一旦室まで戻ってレインコートをとり、出かける。公園の方から彼方の島へ渡り、カーメンヌイ・オストロフ〔石の島の意〕、大ネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)川の岸非常によろし。ルビンシュタインのカーメンヌイ・オーストロフ、あの感じが幾分あった。人っ子一人居ぬ並木道、雨あがりの泥濘、波に洗われる河岸、左手は草木が繁茂した別荘で、人の姿は見えず。木と草の間に木の橋の手摺など見える。非常によし、荒れた美しさ。それからエラーギンに渡る。ここは島じゅう白樺の林、池、ちっとも波のない中ネ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)川の眺め、奇麗で、奇麗すぎて、所謂□□□を出したいような奇麗さで、観念となるような美しさだ。