Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 58.758 caratteri · 118 schermate
七月十一日
いかにも昔の地主であったらしい家庭生活の有様で面白かった。小学四年の男の子とその下、それが今の細君の子、大きい女の子、その兄、先妻の子、先妻の方はキリョーがわるい。
○大して芸術的な話も出来ず。太った大きいアレクセイは、我等のむずかしいロシア語を一々訂正しつつきく根気がない。若いボリスという作家、活動のよいのを見せてくれる約束をした。
〔欄外に〕
妻君、かえると思ったら妻君は卓子について居てエンジェネルが居ない。ニーナ、ひっそりして居る。リージヤ何でもなさそうにして居る。面白いと思った。なかなか上手なり。こういうとき西洋の女のタクト〔機転、如才なさなどの意〕あるを感ず。
七月十一日(水曜)快晴
昨日は聖者サムソンの日というので、若し昨日一日降らないと六週間晴れる。降ると雨つづきという迷信がある。食卓でもトルストイのところでもその話が出た。昨日降らなかった。故に今日は晴、快晴、実に珍しく澄んで晴れて居る。
この澄んだ乾いた晴れ方、一種の寂しさのあるはれかただ。キラキラするというよりカーンと澄んで居る。
街、埃、カット照る日光の下で低く小さいような家と人、ずっと彼方にどこまでもその碧い空が見える。