Classici giapponesi con furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate
「君、今夜遊びにこないかい。おもしろいものを見せてあげるよ。君がびっくりするようなものなんだ」
「びっくりするようなものですって? いったい何ですか」
「いや、今は言えない。今夜、ごはんがすんで、暗くなってから、やって来たまえ。あっと驚くようなものなんだよ」
いくらたずねても、高橋さんは種あかしをしてくれません。ともかく、今夜来て見ればわかるというのです。そこで、一太郎君は、八時ごろ高橋さんのお家へ行くという約束をしてわかれました。
さて、その夜、お父さまのおゆるしをうけて、一太郎君はお家の門を出ましたが、外は真暗です。空はくもっていて、月も星も見えず、遠くの方に街燈がぼんやりついているほかには、なんの光もなく、さびしい森の中でも歩いているような気持です。
でも、高橋さんのお家までは、五六十米しかありませんし、道の様子は目をふさいでも歩けるほど、よく知っているのですから、わけはありません。すぐに高橋さんの門の前につきました。
見ると、門の左右の柱の、一太郎君の目の高さぐらいのところに、幅三糎ほどの太い線が引いてあって、それが闇の中で青白く光っているのです。