Classici giapponesi con furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate
兎とカタツムリ
こういうことを研究するのは心理学という学問だが、その方の学者にも、そのわけがわからないのだ。こうではないかといって、自分の意見を書いた人はいろいろあるけれども、まだ、それにちがいないというところまでは行っていないのだよ。君はふしぎに思うだろうね。こんな何でもないようなことが、世界中の学者にわからないなんて。だが、この世の中には、わかっていることよりも、わからないことの方が、何十倍も何百倍も多いのだよ。
君が大きくなったら、そのたくさんのわからないことのうち、たった一つでもいいから、わからせるように、一生けんめいにやってみるんだね。そうするのが、君のような性質の人には、何よりも世間のためになり、お国のためになるのだからね」
そういって、高橋さんは、頬を赤くして聞き入っている一太郎君の肩を、やさしくたたくのでした。
兎とカタツムリ
ごうーと地ひびきをたてて、二人の目の前を、急行列車が通りすぎました。
二人はたんぼの中の、細い道に立って、それを見送っていました。空は青々とはれわたった、ある秋の日曜日のことです。
「ねえ、伯父さん、ずいぶん早いですね。もうあんなに小さくなってしまった」