Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate

Aozora Bunko

風のふしぎ

大人だって北川君と同じように考える人も多いのだからね。

だが、それは外からの感じで、うちがわはあべこべなんだよ。黒いものは光もあつさも吸いとってはなさないから、そのうちがわはあたたかい。白いものは光もあつさもはねかえしてしまうから、そのうちがわは寒い。だから、夏は白い着物が涼しく、冬は黒い着物があたたかいというわけだよ。

白い紙と黒い紙も同じことで、上から見てあたたかそうな白い紙の下は、あべこべにつめたく、寒そうな黒い紙の下は、かえってあたたかい。だから、黒い紙の下の雪が、早くとけたのだよ。

一太郎君は、それをうまく言いあてたわけだね」

高橋さんは長い説明をおわると、ニコニコしながら、両手を二人の少年の肩にあてて、やさしく言うのでした。

「さあ、今日の理科はこれでおしまい。この次はまた、なにかおもしろい実験を考えておこうね」

風のふしぎ

一太郎君は丈夫な子供でしたが、めずらしく風をひいて、三十八度五分も熱が出て、今日で三日学校を休んで、寝ていました。

でも今朝からは、気分もすっかりよくなり、熱をはかってみても、三十六度五分ぐらいで、ふだんとかわりないのですが、お医者さまが、もう一日だけ用心した方がいいといわれたものですから、残念でたまらないけれども、学校を休んでしまったのです。