Classici giapponesi con furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate
一太郎君は高橋さんがだんだんすきになって来ました。いろいろな科学のお話をしてくれるからです。しかもそのお話は、さすがの一太郎君も、少しも考えていなかったような、なんだかびっくりするような珍らしいことばかりだからです。この頃では、毎日一度は高橋さんの顔を見ないでは、気がすまないほどになっていました。
二十三日は、満月の前夜でしたから、よく晴れた空に、ほとんどまんまるな月が、美しく光っていました。高橋さんと一太郎君は、広いお庭に面した縁側に腰かけて、空の月をながめながら、月というものについて、いろいろなお話をしました。
月は自分で光るのでなく、太陽の光にてらされて光っているということ、地球は太陽のまわりを、一年かかって一廻りするが、月は地球のまわりを一箇月たらずで、一廻りするということ、月の世界には空気がないから、動物などはすんでいないだろうということ、しかし、人間は、いつか一度月世界へ旅行してみたいというのぞみを持っていて、昔からたくさんの人が、どうすれば月の世界へ行けるかということを考えた話、近頃ではロケットというものが発明され、ゆくゆくはそのロケットに乗って、月世界へ飛んで行けるようになるだろうと考えている人もあること、広い広い天の世界の話を聞いていると、一太郎君はなんとも言えない、ふしぎな気持になっ