Classici giapponesi con furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate
どうも肺という徴候はないようだが、ただの胃腸とも違うようなところがあると言ってました。なんにしても足に腫気がきたのはよくないですな……医師の見立てが違っているのかもしれませんから、行田の原田につれて行って見せたらどうです? 先生は学士ですし、評判がいいほうですから」
そして、そういうつもりがあるなら、自分が一日局を休んでつれて行ってやってもいいと言った。
「どうも、ご親切に……お礼の申し上げようもない」
母親の声は涙に曇った。
弥勒に俸給を取りに行った翌日あたりから、脚部大腿部にかけておびただしく腫気が出た。足も今までの足とは思えぬほどに甲がふくれた。それに、陰嚢もその影響を受けて、起ち居にもだんだん不自由を感じて来る、医師は罨法剤と睾丸帯とを与えた。
蘇鉄の実を煎じて飲ませたり、ご祈祷を枕もとであげてもらったり、不動岡の不動様の御符をいただかせたり、いやしくも効験があると人の教えてくれたものは、どんなことでもしてみたが、効がなかった。秋風が立つにつれて、容体の悪いのが目に立った。
やがて盂蘭盆がきた。町の大通りには草市が立って、苧殻や藺蓆やみそ萩や草花が並べられて、在郷から出て来た百姓の娘たちがぞろぞろ通った。