Classici giapponesi con furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Leggi 第二の接吻 (だいにのせっぷん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.960 caratteri · 247 schermate
「おや、いない。」
そういったかと思うと、彼はバタバタと、座敷へ飛込んで来た。村川が、アッと思う間もなく、彼のかくれていたカーテンは容赦もなく引き開けられた。
「ああいた! いた! 村川さん。」
宗三は、大声で叫んだ。
倭文子も、真赤になりながら、村川につづいて出た。
「おや! 倭文子さんもいたの! ずるいな! ずるいな!」
宗三は、前よりももっと大きい声で叫んだ。
「何がずるいんだい!」
村川も、宗三のいわれなき非難に抗議した。
「ずるいや、ずるいや、一緒になんか隠れて! ねぇお姉さま。」
宗三は、大きい声で、隠れている京子を呼んだ。
階段を急ぎ足に降りて来る足音がして、美智子と一緒に京子が現われた。
「宗ちゃん、どうしたの。」
京子が訊ねた。
「ねぇ、お姉さま、ずるいんだよ。村川さんが、倭文子さんと一緒にかくれていたのよ。」
「まあ! どこに?」
「このカーテンのかげにさ。くっついてかくれているのよ。」
倭文子は、真赤な顔をして立ちすくんだ。
「倭文子さんが、かくれているのに気がつかないで、僕が後から飛込んだのですよ。いいじゃないか。一緒にかくれたって!」
「いけないや、ずるいや。