Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はんにゃしんぎょうこうぎ

般若心経講義

高神 覚昇

Leggi 般若心経講義 (はんにゃしんぎょうこうぎ) di 高神 覚昇 (たかがみかくしょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.121 caratteri · 213 schermate

Aozora Bunko

だから、「聞いておどろく人もなし」ではいけないのです。せめて鐘の音を聞いた時だけでも、自分の生活を反省したいものです。「真如の月」を眺めるまでにはゆかなくとも、ありがたい、もったいないという感謝の気持、生かされている自分、恵まれているわが身の上を省みつつ、暮らしてゆきたいものです。鐘の音、といえば、かのミレーの描いた名画に「アンゼラスの鐘」というのがあります。年若き夫婦が相向かって立っている図です。互いに汚いエプロンをかけて首をうなだれて立っている図です。今しも鍬をかついて帰りかけた若い夫が鍬を肩から下ろして、その上に手をのせて、静かにジット首をうなだれています。画の正面は一つの地平線、もう夕靄がせまっています。畑の様子はよくわからないが、右寄りの方には、お寺の屋根の頂が見えています。それが夕日をうけて金色に輝いています。黄昏をつげるアンゼラスの鐘が夕靄に溶けこんで流れてくるのです。なんともいえない感謝の心に溢れながら、法悦の満足を、両手に組み合わせて、向かい合って立っている年若き夫婦の姿。あのミレーの「晩鐘」を見る時、私どもはクリスチャンでなくても、そこになんともいえない敬虔な気分に打たれるのです。