Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はんにゃしんぎょうこうぎ

般若心経講義

高神 覚昇

Leggi 般若心経講義 (はんにゃしんぎょうこうぎ) di 高神 覚昇 (たかがみかくしょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.121 caratteri · 213 schermate

Aozora Bunko

一滴の水

あることをあるべきようにする。それ以外には立身出世の秘訣はないのです。五代目菊五郎が、「ぶらずに、らしゅうせよ」といって、つねに六代目を誡めたということですが、俳優であろうがなんであろうが、「らしゅうせよ」という言葉はほんとうに必要です。私はその昔、栂尾の明慧上人が、北条泰時に「あるべきようは」の七字を書き与えて、天下の政権を握るものの警策とせよと、いわれたというその話と思い比べて、そこに無限の甚深なる意味を見出すものであります。

一滴の水 まことに「因縁」を知ったものは、つねに「あるもの」を「あるべきように」生かすものです。一滴の水も、一枚の紙も、用いようによっては、実際大いに役に立つものです。だから、自然どこにも、無駄はないわけです。役に立たぬものはないわけです。

私の書斎には、死んだ父の遺物の一幅があります。それは紫野大徳寺の宙宝の書いた「松風十二時」という茶がけの一行ものです。句も好いし、字もすてきによいので、始終私はこれをかけて、父を偲びつつ愉しんでいます。「質問に答えて曰く、神秘なり」で、ちょっとこの意味を簡単に説明し難いのですが、いったい茶道には無駄はないのです。