Classici giapponesi con furigana
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はんにゃしんぎょうこうぎ
般若心経講義
高神 覚昇
Leggi 般若心経講義 (はんにゃしんぎょうこうぎ) di 高神 覚昇 (たかがみかくしょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.121 caratteri · 213 schermate
「真理!」
それが師匠の答えでした。これを聞いた青年は、おどろき、かつ喜びました。そして、思わず、
「つね日ごろ、自分が尋ね索めている真理は、ここに隠されていたのか」
と叫びました。
その時、師匠は厳かに青年にいいました。
「神自らが、この蔽いを、脱がせ給うまでは、決して、人間の浄からぬ罪の手で、取り去ってはならぬ」
と。しかし、思いに悩んだ、その青年は、諦めても、あきらめても、容易にそれを、あきらめきれなかったのです。
その夜、深更、ひそかに、彼はかの巨像が立てられてある部屋の中へ忍びこんで行きました。そこには、円天井の高い窓から、蒼白い月の光がさして、白い紗に蔽われた森厳な巨像は、銀色に照らされていました。
幾度も、幾度も、ほんとうにいくたびも、ためらった後、とうとう彼は意を決して、その蔽いを、とり去ってみたのです。
みたものは、果たしてなんであったでしょうか? 翌朝、人々は白い紗に蔽われた巨像の下に、色青ざめて横たわる一人の青年の、冷たい屍を見出しました。かの青年がみたもの、かの若者が経験したもの、彼の舌は、永遠にそれを語らなかった。
「正しからざる方法によって、真理を捉えんとしても、それは結局、無駄な骨折りに過ぎない」