Classici giapponesi con furigana
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せいあどうきだん
青蛙堂鬼談
岡本 綺堂
Leggi 青蛙堂鬼談 (せいあどうきだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.438 caratteri · 238 schermate
しかし半病人ではどうにもならないから、いずれ達者な体になってからの相談にしようと、庄屋は彼に言い聞かせて帰した。
それから半月ほど経って、重助は再び庄屋の家へ来て、女の病気はもう癒ったからこのあいだの話をどうぞまとめてくれと言った。彼は余程その女の始末に困っているらしい。したがってその病気全快というのもなんだか疑わしいので、庄屋もその返事に渋っているところへ、あたかもかの蛇吉が催促に来て、まだなんにも心当りはないかと言った。
嫁にやりたいという人、嫁を貰いたいという人、それが同時に落ち合ったのは何かの縁かも知れないと思ったので、庄屋はともかくもその話を切出してみると、蛇吉は二つ返事で何分よろしく頼むと答えた。女は三十七で自分よりも五つ年上であること、女は茶屋奉公のあがりで悪い病気のあること、それらをすべて承知の上で自分の嫁に貰いたいと彼は言った。
こうなれば、もう子細はない。話はすべるように進行して、それから更に半月とは過ぎないうちに、蛇吉の家には年増の女房が坐り込んでいるようになった。女房の名はお年というのであった。
庄屋の疑っていた通り、お年はまだほんとうに全快しているのではなかった。