Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Leggi 食道楽 (くいどうらく) di 村井 弦斎 (むらいげんさい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.757 caratteri · 321 schermate

Aozora Bunko

素人が遣っては一羽も生きない。僕も試験のために五羽ばかり遣ってみたが四羽は動脈を破って即死さ。一羽は出血のため中止さ。こういう事は外科医者の施術と同じ事で非常の熟練を要するからなかなか沢山の技術者が出来るものでない。今の処ではたった一人去勢術の名人があるばかりだ。医学の素養ある人物が養鶏家になったので非常の熱心と多年の熟練とを以て最初自分の飼鳥を何百羽か殺した上今では全くその玄妙に達して何十羽施術しても一羽も殺さない技術者がある。そうなると無造作なもので十羽や二十羽は見ている内にちょこちょこと施術してしまう。このドウキングはその人の施術したのだ。ドウだね大原君、このケーポン肉は非常に美味いだろう」と今しも皿を空しゅうしてなお不足顔なる大原に問う。大原は思案気味「そうさねー、美味いというよりもむしろ柔くって綿のようだね。僕はかえって軍鶏の肉が硬くって美味いと思う」主人「イヤハヤそういう人に逢ってはケーポンも泣くね。我邦の人は折々君のように何でも硬い物の方が嚼みしめて味があるというけれどもそれは野蛮風の食方で、西洋人は舌で味うから柔くって美味いものを貴ぶ。