Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まほうにんぎょう

魔法人形/サーカスの怪人

江戸川 乱歩

Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate

Aozora Bunko

火の海

やがて、小林君はまた、きみょうなもの音に気づきました。こんどは、人間が動いている音ではありません。パチパチと、なにかがはぜるような音です。

そのうちに、へんなにおいが箱の中までただよってきました。もののこげるにおいです。では、あのかすかな、パチパチという音は、火が燃えているのでしょうか。

ああ、たしかにそうです。こげるにおいは、だんだん強くなってきました。パチパチとはぜる音は、いよいよはげしくなってきました。

そればかりではありません。箱の穴から、スーッと白い煙がはいこんできました。

煙はますますこくなり、むせっぽくなってきました。そして箱の穴に、ろうそくの光とはちがった、ぶきみな赤い光が、ちろちろとまたたき、箱のまわりが、みょうに熱くなってきたではありませんか。火事です。アトリエが火につつまれているのです。

どうして火事がおこったのでしょう。よっぱらいの老人が、ろうそくをたおして、その火が燃えうつったのでしょうか。いや、そうではなさそうです。さっきのかすかなもの音、なにものかがしのびこんできたようなもの音が、あやしいのです。

火の海

箱の中の小林君は、気ちがいのようにあばれだしました。