Classici giapponesi con furigana
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ぎょもん
魚紋
吉川 英治
Leggi 魚紋 (ぎょもん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.582 caratteri · 30 schermate
二人で組んで、和尚鉄の金を、山分けにしてもいい。お可久へも、おれはもう手を出さねえから、生命だけは助けてくれ』
薊からそう聞いて、かまきりは、初めてこの頃の事態が頷けた。そして、百両で自分を操ろうとした山岡屋を憎んだ。
『そうか、じゃあ今の話に、嘘はねえな』
『嘘だと疑うなら、これから山岡屋へ行って、二人で坐りこんで対決してもいい』
『おもしろくなった。薊、もう安心して出て来るがいい。実は、山岡屋から殺してくれと頼まれて、汝に、喧嘩仕掛を吹ッかけたのだが、もうやめて、その代りに、和尚鉄の金には、俺の息もかかっていると思ってくれ。百や二百の頒け前じゃ承知しねえぞ』
『いいとも、生命さえ……。ああ、冗談じゃねえ、あぶなく死神に取ッ憑かれるところだった』
『今の話を、もうちっと詳しく聞きてえが』
『いくらでも話すが、おら、もうこんな寂しい所じゃ』
『大丈夫だって云うのに、何も好んで人殺しなどはしたくねえ。ただ、その七百両の一件だが』
『蛤鍋屋へでも行って、飲みながら話すとしよう。こう、襟くびが、何時までもぞくぞくしやがっていけねえ』
『口ほどもねえ悪党だ』
『こう見えても、おら、割合に気が小いせえんだ』