Classici giapponesi con furigana
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
Leggi さぶ di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 210.521 caratteri · 415 schermate
「あっしは罪の重い軽いなんか気にしてやしません」と云って栄二は頬笑んだ、「――しかしあの晩あんなことになろうとは、まったく考えてもいなかったんです、戸口をはいったとたん、りゅうのやつに杖を蹴放されて、みじめに土間へひっくり返ったときも、ちくしょうとは思ったがやる気にはなりませんでした、それから義一が上り端へ出て来て、――ひとをいい笑い者にしたとき、かっと眼が昏んだようになって、やっちゃったんです」
罪を軽くしてもらおうなどとは思わないが、事実はそのとおりだった、と栄二は云った。
「始末がきにはそのとおり書かれた」と岡安は頷いた、「――足が治っていたのも、本当に知らなかったのだな」
「ばかみたような話です」栄二はまた頬笑んだ、「――おかげでうまく先手が取れたわけですが、二人ともあっしの足を見て眼を剥いてましたっけ」
岡安喜兵衛は声を出さずに笑った。
「それで」と栄二が待ちきれなくなったように問いかけた、「あっしはどんなお裁きを受けるんでしょうか」
「ここにいられないことは承知だろう」
「たいていのことは覚悟してます」
「義一は片眼が潰れ、肋骨が二本折れた」と岡安は云った、「りゅうは左の腕が折れ、左の耳が千切れた、しかしどちらとも命に別状はないし、禁制の凶器を持ち込んだかどで、傷が治ったら伝馬町へ送られるだろう」