Classici giapponesi con furigana
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate
「母様。」
「おお、いいえ、来るに及びません、勘定をしておいでか。」
「はい、」と軽く言う。
「御苦労だの。」
「母様、今夜は愛吉が来てくれまして、種々あの交ぜかえしたり、下手な算盤を置いたり、間違ったことをいったりしますから、おもしろくッて可うございますよ。」
「酷いことを、」と口の裡、愛吉は苦い顔をして、お夏を怨めしそうに見る目をぱちくり。
「愛吉、難有うよ。」
「これは、」と額を押えたが、隔てていれば見えもせず、聞えもせず、目のあたりのお夏にはどんなに可笑かったろう。
「母様、愛吉があんな風をいたします。」
愛吉はじたばたしたが、くるりと坐り直って奥の方に手をついた。
「どういたしまして、ええ、水をって申しますと、平時のとおり裏長屋の婆さんが汲込んで行ったと仰有るんで、へい、もう根っから役に立ちません。」と膝を擦ったり、天窓を掻いたり。
「へい、何でございまして、その、」
「何がどうおしなのさ、」とお嬢さん人の悪い。
愛吉はまた慌てて、
「その、何でございまして、へい。」
「佃島のは達者かい。」
「ええ阿母でございますか、ええ、ぴんぴんいたしております。ええ毎日のようにもお伺い申し上げませんければなりませんと、いつでもそう申しちゃあね、済まないッて言いますんでございますが、ああして一人で店を行っておりますし、それにこの頃じゃあ