Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

四十二

「それでもほんとに分らないんだもの、あやまったら可いじゃありませんか。」

自ら疑わないことまたかくのごときはあるまい。まさに突飛ばして軍鶏を奪わんとした男も、余りのことに手が出なかった。

それが猶予ったので、かえって傍からいきり出した。あっちこっち耳ッこすりをして、

「エ、」

「さようさ。」

衆議一決。

四十二

両人あり、その時、挟んでお夏の左右より、斉しく袖を引いて、

「さあ放した、退かないか。」

「余り強情を張りなさりゃ仕方がない、姉さん、お前さんの身体に手を懸けますよ。」と断って立懸る、いずれも門札を出した、妻子もあろうという連中であるから、事ここに及んでも無法に拳は握らぬので。

「何をするのよ。」

「いや、どうもしねえ、そン畜生を渡せてえんだい。」

「これ。」

「厭ですよ。」

「厭? 一人前の男に向って、そんな我儘な挨拶があるものか。」

「分らなけりゃ分らないで、可いから町内の交際というものを教えてやろう。」

「姉さん、虫の薬だ、我慢しな。」

「厭、」という時、黒髪は崩るるごとく蔵人の背に揺れかかって真白な腕は逆に、半身捻れたと思うと二人の者に引立てられて、風に柳の靡くよう、横ざまに身悶えした、お夏はさも口惜しげに唇を歪めたが、眦をきりりと上げて、