Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

四十七

そら拳固だ、どッこい足蹴だ、おっとその手を食うものか、その内に一人つんのめるね、ざまあ見やがれと、一々合点が出来ますだろう。どうです、強くなった証拠ですぜ。親方も言いましたっけ、撲りあいに目を塞がないようになりゃ、喧嘩流の折紙だって、もうちっと年紀を取って功を積んで来ると、極意皆伝奥許と相成ります。へ、」

「おやおやそうすると。」

「喧嘩をしませんとさ。」

「何、」

「極意皆伝奥許というのは喧嘩をしない事ですとさ、何のこッた詰らない。」

と愛吉は何か詰らなそう。

「ほんとうに詰らない、」

「いえ、ところが私にゃあ不可ません、お嬢さんなんざ何でも分っていなさるんだから、はじめから幾らも皆伝になられます、荒っぽい気をお出しなすっちゃあ不可ませんぜ。」

「ああ、だからお前も喧嘩の話はおよし、お前の話というときっと喧嘩の事だよ。」

と淡泊したことを謂いながら、物足りなそうな、済まぬらしい、愛吉の様子を眺めて、もの優しく、

「おもしろい話をお聞かせな、私も淋いからゆっくりおし。そして、煙草がなくば上げようか。」

四十七

愛吉は店の箱火鉢を引張り寄せ、叩き曲げた真鍮の煙管を構え、膝頭で、油紙の破れた煙草入の中を掻廻しながら少し傾き、