Classici giapponesi con furigana
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate
矢でも鉄砲でも火事場へ飛んで帰って、お夏さんの様子を見ようと、引返そうとすると、抱えている鶏なんです。
先刻のあの場合にも、愛吉鶏をッてお謂いなすった、どうしよう、これをまあ。
葛籠長持と違って、人の家へ投ッ放しに預けて来られるんじゃあなし、庇って持っていた日にゃあ、人混の中だってうっかり歩行かれるんじゃあねえ。火の中から助け出したばかりで、跡をお去らばにして可い位なら、お夏さんがお頼みはなさるまいし、私だって頼まれる程の事じゃあなし、困りましたね、どうも、何しろ活物だから始末が悪かったろうじゃアありませんか。
人通のない土手だって、軍鶏ばかり置いて行きゃ、どこへ去っちまうも知れたもんじゃアありませずね。見りゃ溜池の中に舟もあったし、材木もありましたが、水死人を捜すように鶏を浮しとく数じゃありませず、持扱いましたね、全く気が気じゃあなかったんで、一羽抱え込んで跣足で池の縁をまごまごしてる風ッてのはありません、我ながら薄ぼんやり、どうしてるのかと思いました。
火事はまだ盛です。
すると灰のように薄赤い向うの路へ影がさして、四五人一列になって来るのがあります。