Classici giapponesi con furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate
其処には昼のように燈の光が漂うていて、傍を使用人達が往ったり来たりしていた。杜陽が気が注いてみると、たくさんの者が柱の陰や庭の隅に集まって此方を覗くようにしているのが見えた。白粉をつけて眉ずみをした女の顔が重なって、それが笑声をして囁きあっている処もあった。杜陽は気おくれがして歩けなかった。
「此方で澡豆をさしあげます」
痩せた男は一室の扉を開けて入った。杜陽は自分の頭では何も考えられないので、彼の言うなりになって室の中へ入った。少年の一人が瓶に湯を盛って待っていた。
「お湯の加減はよろしゅうございます、どうかお使いくださいますように」
そう言ってから少年は出て往った。もう痩せた男もいなくなって杜陽は独りになっていた。彼は汚れた上衣を脱いでとろとろした湯で顔を洗い、汗になった肌を拭った。
「お召し更えを此処へ置いてまいります」
いつの間に入ってきたのか少年がへ新しい衣服を入れて持ってきていた。杜陽はそれを受け取って着更えをしたが、不安でたまらなかった。
「お供をいたします」
※紗燈の少年がきて立っていた。杜陽はその後から随いて往った。
広い応堂があって、五色になった衣服を着た顔の赤い四十前後の男が腰をかけていた。