Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
生きている血がカッ! と火の子のように熱く栄三郎の足に飛び散る。
だが! たやすく刃にかかったところを見ても、斬られたのは左膳ではなかった。現に男は二本の腕で、飛び石を噛み抱いている。
とすると、
庵のなかには、めざす丹下左膳がまだ沈潜しているに相違ないがカタリとも物音一つしないのは、寝てか覚めてか……泰軒と栄三郎期せずして呼吸をのんだ。
夜の氷雨がシトシトと闇黒を溶かして注いでいる。樹々の葉が白く光って、降り溜まった水の重みに耐えかねて、つと傾くと、ポツリと下の草を打つ滴の音が聞こえるようだ。松の針のさきに一つ一つ水玉がついているのが、戸の洩れ灯をうけて夜眼にもいちじるしい。
しみじみと骨を刺す三更の悲雨。
本所化物屋敷の草庵に斬りこみをかけた二人は、一枚あいた板戸の左右にひそんで、じっと耳をすまして家内をうかがった。
お艶の口から、ここに乾雲丸の丹下左膳が潜伏していることを知り、お艶にはないしょで、今夜不意討ちに乗りこんだ諏訪栄三郎と蒲生泰軒である、来る途中で、獲物代りに道ばたの棒杭を抜いた泰軒、栄三郎にささやいて手はずを決めた。
「あんたは専念丹下にかかるがよい。