Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
お艶さんの話によると、たえず四、五人から十人の無頼物が屋敷に寝泊りしておるそうだが、じゃまが入れば何人でもわしが引き受けるから」
というたのもしい泰軒の言葉に、こんどこそはいかにもして夜泣きの片割れ乾雲丸を手に入れねばならぬと、栄三郎は強い決意を眉宇に示して、ひそかに武蔵太郎を撫しつつ夜盗のごとく鈴川の邸内へ忍びこんだのだった。
深夜。暗さは暗し、折りからの雨。寝こみをおそうにはもってこいの晩である。小声にいましめあって離室に迫った泰軒と栄三郎は、戸をあけたひとりは栄三郎が、抜き討ちに斬って捨てたもののそれは名もない小博奕うちの御家悪ででもあるらしく、なかには、当の左膳をはじめ何人あぶれ者が雑魚寝をしているかわからないから、両人といえどもうかつには踏みこめない。
今の物音は源十郎達のいる母屋には聞こえなかったらしいが、はなれの連中が気をつめ、いきを凝らしていることはたしかだ。が、そとに寄りそっている栄三郎泰軒の耳には、雨の滴底に夜の歩調が通うばかりで……、いつまで待ってもうんともすんとも反応がない。
と、思っていると、
雨戸のなかに、コソ! と人の動くけはいがして、同時にふっと枕あんどんを吹き消した。