Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate

Aozora Bunko

首尾の松

近くの百姓家で鶏が鳴くと、二人は期せずして黙りこんで、三つの眼が、あいだに置かれた乾雲丸の刀装に光った。

かくして、戦国の昔をしのぶ陣太刀作りが、普通の黒鞘の脇差と奇体な対をなして、この時から丹下左膳の腰間を飾ることとなった。

この一伍一什を立ち聞きしていた老婆おさよ、

「すると丹下様は中村から――」

と知っても、名乗っても出ず、何事かひとり胸にたたんだきりだった。

というのが、死んだおさよの夫和田宗右衛門というのは、世にあったころ、同じ相馬様に御賄頭を勤めた人だから、さよと左膳は、同郷同藩たがいに懐しがるべき間がらである。

首尾の松

底に何かしら冷たいものを持っていても、小春日和の陽ざしは道ゆく人の背をぬくめる。

店屋つづきの紺暖簾に陽炎がゆらいで、赤蜻蛉でも迷い出そうな季節はずれの陽気。

蔵前の大通りには、家々の前にほこりおさえの打ち水がにおって、瑠璃色に澄み渡った空高く、旅鳥のむれがゆるい輪を画いている。

やでん帽子の歌舞伎役者について、近処の娘たちであろう、稽古帰りらしいのが二、三人笑いさざめいて来る。それがひとしきり通り過ぎたあとは、ちょっと往来がとだえて、日向の白犬が前肢をそろえて伸びをした。