Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
そのときです。こんどは、もっとおそろしいことがおこりました。
鉄仮面の頭をもった西洋のよろいが動きだしたのです。
はじめは、ゆらゆらと、からだを前後に、ゆりうごかしていましたが、やがて、銀色のよろいがノッシ、ノッシと歩きだしたではありませんか。
大助君はびっくりして、逃げだそうとしましたが、あいては、そのまがりかどに大助君がかくれているのを、はやくも、さとったらしく、ぱっと、こちらへ、とびかかってきました。
そして、銀色にひかった鉄仮面が、大助君の目の前いっぱいにひろがり、銀色のよろいの手が、ギュッと、大助君の肩をつかみました。
「たすけてくれーっ……。」
さけぼうとしましたが、その口を、いきなり、怪物の鉄の手でふさがれてしまいました。
それから、鉄仮面は大助君をだきあげて、寝室の中にはこび、ベッドのシーツをひきさいて、大助君にさるぐつわをはめ、手足をしばり、外に出てドアにかぎをかけると、そのまま、どこかへ立ちさってしまいました。
それから、しばらくして、鉄仮面は、有馬家の美術室に、そのぶきみな姿をあらわしました。
大助君のおとうさんの有馬さんは、まだおきていて、書斎で手紙を書いていましたが、美術室の仏像をしらべてみなければならないことがおこりましたので、美術室へやっていきました。