Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

あそこのコンクリート塀の中からね。ロボットを歩かせるのも、重い靴をぬがせるのも、みんな無線操縦でやっていたのさ。」

「タコのような火星人は?」

「中に人間がはいっていたんだよ。あれもビニールでこしらえたものだが、じつにうまくできている。絵にかいた火星人そっくりだからね。六本の足のうち四本は人間の足と手がはいっているが、あとの二本は、ただブラン、ブランと、さがっているだけなのさ。」

小林君はこんなに、なにもかも、打ち明けてしまって、いったい、どうする気だろうと、怪しまないではいられませんでした。

「で、そんなことをやって、なにを宣伝しようとしたんだい。」

「わかってるじゃないか。月世界旅行へさそったのさ。」

「えっ、月世界旅行だって?」

「ハハハハ……、きみは、まだ気がつかないのかい。ほら、あそこを見てごらん。」

男はそう言って、塀の中の闇を、指さしました。しかし、まっくらで、なにがあるのか、よくわかりません。

「ボーッと見えるだろう。でっかいものが。」

そう言われると、星空の下に、大きな、まるい山のようなものが、向こうに、そびえています。

じっと見つめていますと、だんだん、その形がわかってきました。