Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
空中の声
空中の声
それから一週間ほどたった、ある晩のことです。遠藤博士は学者の会があって、夜おそく、自動車で家に帰りました。
近くにすんでいる友だちを乗せてあげて、その人をおろしてしまうと、あとはひとりでした。車は博士の自家用車で、運転手も気心の知れた男です。
車は博士邸に近づきました。かどを曲がると、正面に博士邸のコンクリート塀があります。その塀に車のヘッド・ライトが、パッと、丸い光を投げました。
「あっ!」
博士は、それをみると、思わず、車の中で、中腰になりました。
ごらんなさい。コンクリート塀に大きな黒いMの字があらわれているではありませんか。
「おやっ!」
運転手も、びっくりして、声をたてました。
車の方向が変わるにつれて、ヘッド・ライトの丸い光は、塀をつたって動きます。すると、Mの字も光といっしょに、動くのです。
「へんだなあ?」
運転手は、ひとりごとをいって、車をとめると、外にとびだして、ヘッド・ライトを調べました。
「先生、わかりました。ヘッド・ライトのガラスにMの字が書いてあるんですよ。おやっ、中にレンズがとりつけてある。いつのまにだれが、こんないたずらをやりやがったのかな。