Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate

Aozora Bunko

)これは唯の仏像でもなく、異国の物らしいが……。こんな物を持っているようでは、ここへも来たことがあるのですか。

モウロ はい。来たことがあります。それはわたくしが貸して遣ったのです。

源五郎 では、今夜それを返しに来たところを、おまえが遠目に狼と間違えたのだ。さあ、それですっかり訳がわかった。

五平 そう聞けば、別に不思議もないようだ。

寅蔵 こうなると、おいよさんは飛んだ災難で、気の毒であった。

五平 ふだんから近所でも評判の好い人であったのに、惜しいことをしたな。

寅蔵 まったく惜しいことをしたが、それでも他人の手にかかったのでないから、幾らか諦めもいいと云うものだ。

五平 諦めのいい事もあるまいが、まあ、まあ、そう思って無理に諦めるより外はあるまいよ。

源五郎 おいよさんはあの通りの貞女だから、粗相とわかれば何で亭主を恨むものか。

弥三郎 いや、恨まれても仕方がない。(死骸にむかいて。)これ、堪忍してくれ。夫婦になって足かけ十年、浪人暮らしの苦労をさせた上に、こんなことでお前を殺そうとは思わなかった。いつまで云っても同じことだが、おれは確に狼を撃った積りであったに……。