Classici giapponesi con furigana
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はいくへのみち
俳句への道
高浜 虚子
Leggi 俳句への道 (はいくへのみち) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.608 caratteri · 120 schermate
地獄の裏づけ
俳句はもう少し融通の利く文学である。
また近代思想にのみこだわる人が俳句を選ぶのは愚かな事である。これに適した他の文学を選ぶべきである。
近代思想を俳句によって諷おうとする人の労を多とする。ただしかしながら無駄な労に終ることを悲しむ。俳句に花鳥諷詠、客観描写という鉄則は変らない。
(『玉藻』、二八、一一)
地獄の裏づけ
私はかつて極楽の文学、地獄の文学ということをいった。そうして俳句は地獄の文学でなくって極楽の文学であるということをいった。これを今少し精しくいってみようならば、極楽の文学というのは地獄を背景に持った文学である。地獄の文学というのは極楽を背景に持った文学である。
例えば、人は遂に死なねばならぬ運命にある。これほどたよりない残酷な淋しいことはない。死刑を受けた人がその処刑を受ける時間が目前に迫っていて時計はカチカチと時を刻んでいる、というような場合に、もうその人に一点の希望、一点の慰安を与えるものはあるまい。もしあるとすればそれは極楽という空想であろう。また目の前に現れて来る光というものであろう。私の父が呼吸を引取る前にランプの光を見つめたことを覚えておる。