Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
Leggi 和人は舟を食う (あいこくしんわたしはこうおもう) di 知里 真志保 (ちりましほ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 70.567 caratteri · 144 schermate
部落の人達の中にとけこむ
30数年この方、たった一人の医師として、町中の人の世話をしてきたのである。この長い期間に、二度にわたって白老の市街地で、開業をした医者がいたのだが、いずれも一カ月とはもたないで、閉院のうきめを見ているのである。保健、衛生的な考えからしていくと、決して歓迎すべき事態ではなかったが、これはひとえに、氏の人柄によるものであって、全く仕方のないことであった。多少立場を異にした、部落の青年の言葉をかりると、「信仰みたいなものだ、高橋さんじゃなければなおらないと、信じこんでいるんだよ」であり、同じ町に住む商店の主人の、「高橋さん熱はすごいですよ、あの人が通りすぎて行くと、手を合わせる老婆がいるんですからね。とにかくどこからどんな名医がきても、おそらく三日とは持たないはずです。今まで一人だってはやったことがないんだから」に要約されるのである。
部落の人達の中にとけこむ
大げさな看板で、患者を集めて施療するでもなく、氏は、なんの迷いもなく、部落の人達の中にとけこんだ。当時、社会事情下におけるアイヌの特異性を考えると、これは勇気を要することであった。ためらいもなく、貧苦のどん底にあえいでいたアイヌの生活に、氏は、誰よりも気持良く、あたたかい手を差しのべたのである。