Classici giapponesi con furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Leggi 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 147.226 caratteri · 295 schermate
冗、冗談じゃない。
俺、今から天狗になんぞなってたまるもんか。
そうじゃないんです私は。この「金明竹」のほうは今の自分の了見方に近い若い綺麗なお嫁さんのでてくる噺でないから、それで、やりにくくなってしまったんですよ。決して慢じたりなんかしているもんですか。
そう言いたかったが、まさかそれは言えなかった。
「すみません、勉強いたします」
おとなしく頭を下げておいた。
四苦八苦して、ふた月ばかりでこの「金明竹」が上がると、今度は「道灌」。
つづいて「雑俳」。
うちの凸凹隠居と八さんとが、歴史や発句の問答をする一連のお笑いだった。
これは、案外、早くできた。
「みろ。小言を言ったら、今度アちっとばかり覚えがよくなりやがった。オイほめられてすぐいい心持ちになるような根性はほんとに直しちまえよ」
なにも知らない師匠は言って、気むすかしそうに眉をモクモク動かせた。
でも、お艶忘れようの一心で、しゃにむに励むこの猛稽古――。
だんだんそれはものを言って、花の咲く頃には、二つ目になることができた。
「おめでとう」
「勉強しなよ、しっかり」
オットセイと仇名された頭の禿げあがった左楽も、初音屋の師匠と敬われていた、いかにも酒好きらしい大男の柳朝も、皮肉屋でとおったムッツリとした燕路も、ムジナと呼ばれた音曲のつばめも、いろいろの