Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
こうして、捜査第一日を、明智探偵は自分の部屋にとじこもったまま、何をするでもなくすごしましたが、第二日めもまったく同じことがつづいたのです。探偵は一歩も外出しないで、あいかわらず、さものんきそうに、数学の問題にむちゅうになっていました。たいくつでしかたがないといわぬばかりです。
夜になりますと、時間もちょうど八時ごろ、ゆうべと寸分たがわぬことがおこりました。れいの乞食少年が窓からしのびこんできて、ボソボソと探偵の耳に、なにごとかをささやき、そして、また窓から立ちさってしまったのです。
読者諸君、これはいったい何を意味するのでしょうか。明智探偵は殿村との競争にかぶとをぬいで、捜索を断念してしまったのでしょうか。まさかそんなことはありますまい。とすると、明智が一歩も外出しなかったのは、なぜでしょう。もしかしたら、明智は、何か奇想天外の手段によって、競争相手の殿村をアッといわせるつもりかもしれません。では、それはいったい、どんな手段なのでしょう。
また、あの奇妙な乞食少年は、そもそも何者だったのでしょう。見るもむさくるしい乞食のくせに、明智の耳に口をつけんばかりにして、ボソボソとないしょ話をするなんて、じつに奇怪せんばんな話ではありませんか。