Classici giapponesi con furigana
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
Leggi 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) di 福田 英子 (ふくだひでこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 64.051 caratteri · 122 schermate
三 夫婦相愛
んか、父さては家に累いを及ぼさんは眼の前なりと思い返し、財産は弟に譲るも遺憾なし、自分は思う仔細あれば、多年の苦学を空しうせず、東京にて相当の活路を求めんといい出でけるに、両親の機嫌見る見る変りて、不孝者よ、恩知らずよと叱責したり。已むなく前言を取り消して、永く膝下にあるべき旨を答えしものから、七年の苦学を無にして田夫野人と共に耒鋤を執り、貴重の光陰を徒費せんこと、如何にしても口惜しく、また妾の将来とても、到底農家に来りて馴れぬ養蚕機織りの業を執り得べき身ならねば、一日も早く資金を造りて、各長ずる道により、世に立つこそよけれと悟りければ、再び両親に向かいて、財産は弟に譲り自分は独立の生計を求めんと決心せるよしを述べ、さて少許の資本の分与を乞いしに、思いも寄らぬ有様にて、家を思わぬ人でなしと罵られ、忽ち出で行けがしに遇せられければ、大いに覚悟する所あり、遂に再び流浪の客となりて東京に来り、友人の斡旋によりて万朝報社の社員となりぬ。彼が月給を受けたるは、これが始めての終りなりき。
三 夫婦相愛
これより漸く米塩の資を得たれども、彼が出京せし当時はほとんど着のみ着のままにて、諸道具は一切屑屋に売り払い、遂には火鉢の五徳までに手を附けて、僅かに餓死を免がるるなど、その境遇の悲惨なるなかなか筆紙の尽し得る所にあらざり