Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
Leggi 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 267.766 caratteri · 530 schermate
「それがよすぎるとおっしゃるので?」
「はいはいさようでございます」――ひどい自信家があったものだ! 金兵衛には笑いもできなかった。
「では」と金兵衛はからかうように訊いた。
「よすぎる中身の一座をひきいてお前さんにはあの時以来――京でお逢いしたあの時以来、東海道を順々に打って、鮫洲まで来たのでござんすかね」
「へーい、さようでございますよ」鴫丸はまたも得意そうなようすを、間延びした声に籠らせたが、「あの時は大津で打っていました。お妻太夫さんが目付かりましたので私は大変に喜びまして、さっそく戻っていただきまして、翌日に大津を立ちました。大津はよい所でございます。瀬多の蜆が名物で……」
――おや! と金兵衛は毒気を抜かれた。「話が瀬多蜆へ移って行ったぞ! とはいえ俺も瀬多蜆は好きだ」
「さようさよう瀬多の蜆は、結構な名物でございますとも」
「草津でも打ちましてございますが、あそこの名物と申しますれば……」
「はいはい姥ヶ餅でござんすとも」――俺だって食い物には、少しは通だ! 負けているものかという心持ちで、先まわりをして金兵衛がいった。
「姥ヶ餅が名物でございますとも」