Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

Leggi 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 267.766 caratteri · 530 schermate

Aozora Bunko

空屋敷焼き討ち

と、友吉も笑い声を立てたが、「老人で、鯨で、大学者だそうだ。そうして北条のお殿様にとっては、恐ろしい敵だということだ」

空屋敷焼き討ち

「北条の殿様の敵だとすれば、左近将監様にも敵にあたるわけだな」誰とも知れずに一人がいった。「お二人はグルだということだからな」

と「オイ」という声がした。友吉は急いでたしなめたのである。「ご老中様のお名前なんかを、大きな声でいうものじゃアないよ……だがお前のいった通り、糸をたぐるとそういうことになるなあ」

「左近将監様や北条の殿様の、敵にあたるというからには、自然代官松の親分にも、敵にあたるということになるな」――誰とも知れずもう一人がいった。「親分は北条のお殿様から、内々眼をかけられているのだからなあ」

「ということであってみれば、大学者で鯨で死んだ老人というのは、京師方の奴に相違ないなあ」誰とも知れずまた一人がいった。「将監様にしても美作様にしても、幕府のご権臣やお歴々で京師方の公卿衆の妄動ってやつを、敵として憎んでいられるのだからなあ」

「そうだよ」と友吉はうなずいてみせた。「大学者で鯨で死んだ老人というのが、京師方の人間だということだけは親分の口ぶりで確からしいよ。